-------------------------------------------------------------- ============================================================== Summer School in Astronomy & Astrophysics 2008 2008年度 第38回 天文天体物理若手夏の学校 Circular Vol.3 2008.05.16 http://www.astro-wakate.org/ss2008/ ============================================================== -------------------------------------------------------------- ■内容 1. 時間割について 2. 分科会の御案内 3. シングルセッションの御案内 ============================================================== ■1. 時間割について-----------------------------------------■ ============================================================== 2008年度夏の学校の時間割は下記アドレスよりご覧いただけます。   http://www.astro-wakate.org/ss2008/schedule.html *昨年と同様に分科会は 3つ同時に行います。 *ポスター発表はポスターセッションでまとめて行います。 ============================================================== ■2. 分科会の御案内-----------------------------------------■ ==============================================================  2008年度 夏の学校で開催される分科会の御案内です。 -------------------------------------------------- 宇宙線分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  宇宙線研究の新時代 ◆招待講師  身内 賢太朗 氏(京都大学)  山本 常夏  氏(甲南大学)  長滝 重博  氏(京都大学) ◆問い合わせ先  ss08cosray@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  宇宙線と一言でいっても、, 陽子をはじめとした荷電粒子, ガンマ 線, ニュートリノ, さらに未知の粒子ダークマターを対象とした幅広 い分野です。そのため、近年宇宙線研究の範囲は拡大の一途をたどっ ています。最高エネルギー宇宙線観測のPierre Auger,γ線衛星のGLA ST,ニュートリノ検出器のIceCube, さらに宇宙線観測のための新時代 のCherenkov望遠鏡計画CTAなど、現在宇宙線研究は天文学、物理学の 中でも注目されている分野であり今後の課題が多くある分野です。そ こで今回の宇宙線分科会では「宇宙線研究の新時代」が切り拓かれて いく中で、理論、観測の双方の視点から宇宙線研究について議論し、 相互理解を深めることを目的にしています。 ◆一般講演について ・口頭発表:   発表時間15分(発表12分+質疑3分)を予定しています。 ・ポスター発表:   ポスターはお一人様 3分の宣伝をして頂きその後のフリーポスタ   ーセッションで、ポスター前にて個別に紹介、議論して頂く形に   なります。ただし、 3分間の宣伝講演の希望有無は選択すること   ができます。 ・最新の研究発表だけでなく、レビュー講演でも構いません。 ・修士・博士課程を問わず大勢の皆様のご応募・ご参加をお待ちして  います。 -------------------------------------------------- 観測機器分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  『天文学と観測機器の相互発展』 ◆招待講師  郡司 修一  氏(山形大学)  浅山 信一郎 氏(国立天文台)   ◆問い合わせ先  ss08kansokuki@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  理論的に存在が示唆される様々な天体およびそれに伴う物理現象は、 観測されてこそ確証が得られるものとなる。したがって天文学発展の 歴史は観測機器開発の軌跡と言える。近年では地上や大気圏外におけ る様々な観測手法から、電波、赤外、可視光、 X、γと幅広い波長領 域における電磁波観測が可能である。今後は多波長でのより精密な天 体解析を目指し、分光性能や検出効率、撮像能力の更なる向上が必要 となる。また、天体素粒子や重力波など多様な物理量の検出も有望と され、これらが天文分野における新たな研究領域の開拓を担うと期待 されている。各々の研究に興味が縛られがちな観測機器開発ですが、 様々な観測技術を知ることで自分の視野、分解能を高めると同時に、 今後の研究で観測機器の視野、分解能を高められるヒントが得られる ような場になればよいと考えております。 ◆一般講演について 開会日 : 7月28日(月) 9時〜13時 7月29日(火) 9時〜12時 発表時間 (予定です。) 口頭発表:12分間 講演9分 + 質疑応答3分 ポスター発表の概要説明(口頭):3分間 (質疑応答なし) -------------------------------------------------- 銀河・銀河団分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  銀河研究のニュー・フロンティア ◆招待講師  矢作 日出樹 氏(九州大学)  松下 恭子  氏(東京理科大学)   ◆問い合わせ先  ss08galaxy@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  1990年代に入り、銀河研究は大変革の時代を迎えました。相次ぐ観 測装置の発展等により、活動銀河核の精緻な姿をとらえることや、遥 か遠方の銀河を発見することが可能となり、次々と新しい知見がもた らされています。今はまさに、銀河研究のルネサンス時代にあると言 っても過言ではないのかもしれません。そのような現代において、銀 河研究の最大関心事は、「銀河はどのように進化し、現在の姿を獲得 したのか」という点にあります。  そこで本分科会では、「銀河研究のニュー・フロンティア」と題し、 我々若手研究者同士が理論・観測の別なく、あらゆる垣根を越えて活 発に議論する場を提供し、この問題に対する答えを与える「何か」を 見出す機会となることを目標としています。   ◆一般講演について ・口頭発表:   発表時間15分(発表12分+質疑3分)を予定しています。3日目午後、   4日目午前に予定されている本分科会開催時間に発表して頂きます。 ・ポスター発表:   1日目、2日目の共通ポスターセッション講演で、一人3分程度の   宣伝をして頂き、その後のフリーポスターディスカッションで、   各自ポスター紹介、議論して頂く形になります。  ただし、3分間の宣伝講演の希望有無は選択することができます。 -------------------------------------------------- コンパクトオブジェクト分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  コンパクトオブジェクトが語る宇宙 ◆招待講師  福江 純  氏(大阪教育大学)  田代 信  氏(埼玉大学)  小柴 昌俊 氏(平成基礎科学財団) ◆問い合わせ先  ss08compact@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  現在の宇宙物理学は近年の目覚ましい観測技術の進歩によって様々 な天体現象を捉えることが可能となり、非常におもしろい時期を迎え ています。コンパクトオブジェクトに関する研究は、枠組みを作るこ とが難しいほど現在では多岐にわたっており、単純な天体現象の興味 としてだけでなく、重力理論、素粒子理論といった基礎物理学の検証 場としての役割も担っています。本分科会ではこのような基礎物理学 へのフィードバックをテーマの一つとしています。物理が好きな方、 コンパクト天体についてもっと見識を広めたい方の参加をお待ちして います。   ◆一般講演について ・口頭発表:   発表時間15分(発表12分, 質疑応答3分) ・ポスター発表:   2分間の宣伝講演あり、3人に1回(予定)の割合で3分間の質疑応答。   発表はレビュー講演でも自身の研究発表でも構いません。内容は   テーマに沿ったものはもちろんのこと、それ以外でもコンパクト   オブジェクトに関するものを広く募集いたします。 --------------------------------------------------    星間現象分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  星間現象の宿題 ◆招待講師  川邊 良平 氏(国立天文台)  鶴  剛  氏(京都大学)  吉田 直紀 氏(名古屋大学) ◆問い合わせ先  ss08seikan@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  星間現象は観測・理論の両面から幅広くかつ深い研究がなされてい る分野であるが、一方で未だに完全には解明されていない、言わば 「宿題」が数多く残されている。星間現象の舞台は3Kの低温から10^8K の高温まで、またAUから Mpcスケールまでと、極めて幅広い領域に渡 っており、この「宿題」を解くためにはあらゆる波長の観測とあらゆ る分野の知見を関連し、総合的な理解を目指すことが重要である。星 間現象の理解には多波長の観測と理論の協調が必要であることを踏ま え、本分科会ではサブミリ波観測の専門家の川邊良平氏(国立天文台 野辺山)、X線観測の専門家である鶴剛氏(京都大学宇宙線研究室)、 第一世代天体の専門家である吉田直紀氏(名古屋大学AT研)の三名の 講師の方々に招待講演を依頼した。一般講演でも波長、また観測・理 論の別に捕らわれることなく議論がなされることを期待している。幅 広い知識、そして人脈の交流の場となれば幸である。    ◆一般講演について ・口頭発表:   発表時間15分(発表12分, 質疑応答3分)を予定 ・ポスター発表:   ポスター紹介の時間を一人あたり3分間設ける予定 --------------------------------------------------   相対論・宇宙論分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  根源への挑戦 ◆招待講師  石橋 明浩 氏(KEK)  高田 昌広 氏(数物連携宇宙研究機構)  川崎 雅裕 氏(宇宙線研究所) ◆問い合わせ先  ss08cosmology@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  この世界はどこから来たのか?宇宙はどのような姿をしており、ど こへ向かっているのか?これらは人間が常に抱いてきた根源的な問い です。人類はこれまでに様々な手法を通じて答えを求めようとしてき ましたが、その中でも20世紀に入ってからの相対論・宇宙論の発展 は人類に多大な知識をもたらしました。しかし依然として、宇宙の大 半を占める暗黒物質・暗黒エネルギーの正体、インフレーションの由 来、量子重力など、未解決の問題は山積みです。果たして今日までの 物理の発展の延長線上に答えはあるのでしょうか?これまでに相対論 ・宇宙論がとってきたアプローチは正しかったのでしょうか?このよ うに我々は過去を見直す必要性と共に、未来における大いなる進歩へ の予感を抱いています。その転換点に立つ若者にとって、本分科会が 大きな問題へ挑戦していく一つのきっかけとなる事を願っております。 そのために招待講師をお招きし講演していただくと共に、学生による 研究発表を行い、活発な議論の場を提供していきたく思います。    ◆一般講演について 一般講演には、口頭発表とポスター発表の2種類があります。 発表内容は、相対論・宇宙論に関係していれば何でも構いません。 また、自分自身の研究成果だけでなく、レビュー講演でも構いません。 修士・博士課程を問わず大勢の皆様のご応募・ご参加をお待ちしてい ます。 ・口頭発表:  講演時間は1人あたり15分(発表12分 + 質疑応答3分)となっています。 ・ポスター発表:   ポスターセッション時に2分程度のポスター紹介を予定しています。 応募人数により、発表時間は変更になることがあります。 --------------------------------------------------    太陽・恒星分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  「太陽・恒星研究の今」 ◆招待講師  今田 晋亮 氏(国立天文台)  須田 拓馬 氏(北海道大学) ◆問い合わせ先  ss08taiyo@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  太陽研究では、ひので衛星が打ち上げられてから2年が経ちました。 ひので衛星による高分解能・多波長での観測では、たくさんの成果が あげられており、今後もさらなる成果が期待されます。また、恒星研 究の分野では多波長・測光・分光・偏光・干渉計など、観測手法は多 岐にわたり恒星で起こる現象を様々な側面から見ることが可能となり ました。しかしながら、お互いに相補的である太陽研究と恒星研究に おけて、それぞれの研究成果を報告しあい、情報交換する機会は、あ まりもたれていないのが現状です。太陽・恒星分科会では、太陽・恒 星研究における最新の研究成果の報告を行い、それぞれの知識の共有 を目指すとともに、理論的研究を含めた太陽・恒星研究の理解を深め ることを目標にしています。また、太陽・恒星研究間はもちろん、自 分の専門以外の波長域、観測手法を扱う人や理論的側面から研究を行 う人達が、議論しあい、交流できる場にしたいと考えています。新た な交流を通じて、自分の研究の新たな可能性を見出してほしいです。    ◆一般講演について 口頭、12分発表+3分質問 ポスター、4分 --------------------------------------------------     惑星系分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  「夢と不思議の惑星系」 ◆招待講師  阿部 豊  氏(東京大学) (未確定)  松尾 太郎 氏(名古屋大学) ◆問い合わせ先  ss08planet@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  太陽系の起源、第二の地球の存在、そして地球外生命体の可能性… こうした謎を解き明かすことを夢見ながら、惑星科学は進歩している。 1995年の初の系外惑星発見以降、理論・観測を問わず多くの科学 者がこの分野に注力しており、超高精度の観測と惑星形成過程の理論 的解明とがそれぞれ可能にりつつある。 しかしそれでも、未だ解決しえない問題点や観測の及ばない惑星の 「真の」姿があることも事実である。そこで我々の分科会は、理論家、 観測家がお互いの研究を発表し、今後の研究をいかに発展させるかに ついて議論する場を提供したい。 ◆一般講演について 一般講演は ・口頭発表  :15分(発表12分・質疑応答3分) ・ポスター発表:3分(希望者) をそれぞれ予定しています。 ============================================================== ■3. シングルセッションの御案内-----------------------------■ ============================================================== --------------------------------------------------   天文学と社会分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  『天文学とマスコミ』 ◆招待講師  生田 ちさと 氏(国立天文台)  ◆問い合わせ先  ss08tensha@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  今年の天文学と社会分科会では、天文学者の社会に対する意識と、 専門家ではない人々の天文学に対する意識を調査したいと考えていま す。特に、両者をつなげるパイプ役であるマスコミに注目しています。  ただ今専門家と専門家でない方々に対してアンケート調査を行って おり、当日は招待講師の方にアンケート結果を踏まえて講演していた だこうと考えています。また、参加者の皆様にも分科会当日までにア ンケートをお願いする予定です。分科会内でその結果について報告い たしますので、質疑応答の際には積極的なご意見をお願いいたします。  ◆一般講演について 天文学と社会分科会では一般講演を行いませんが、アンケートへの積 極的な参加をお待ちしています。 --------------------------------------------------   天文学の舞台裏分科会 -------------------------------------------------- ◆テーマ  天文学界のイメージと実際 ◆招待講師  中西 裕之 氏(鹿児島大学)  浅井 歩  氏(国立天文台)  ◆問い合わせ先  ss08ura@astr.tohoku.ac.jp ◆内容  あなたの天文学界のイメージは、どんなものですか? 研究生活、またこれからの人生はどんなものだと想像しますか? 本分科会では、招待講師をお招きし、普段はなかなか聞くことのでき ない天文学界に進んだきっかけや、研究の基盤となる生活に対する考 え方、また実際はどうなのか、などお話頂き、ディスカッションしま す。実際の生活は、私達が抱く天文学界・研究生活のイメージ通りな のか、はたまたギャップがあるのか…。   ◆一般講演について 天文学の舞台裏分科会では、HPでアンケートを取る予定です。 みなさまのご参加をお待ちしております。 -------------------------------------------------------------- ============================================================== 2008年度 第38回 天文天体物理若手夏の学校 事務局 Web :http://www.astro-wakate.org/ss2008/ Mail:ss08info@astr.tohoku.ac.jp 電話:022-795-6512 FAX :022-795-6513 〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉       東北大学大学院理学研究科 天文学専攻 事務局長  沼田 和俊           広報係 大橋 盛徳 ============================================================== --------------------------------------------------------------